【あなたの知る野球の記憶】柴又帝釈天と世界のホームラン王と

今年始めた【あなたの知る野球の記憶】は、皆様の身の回りにある野球に関する気付きや、地元で伝わるオーラルヒストリー的なものをまとめて、野球のことを話しているにもかかわらず野球を知らない人が楽しめる事をしたい。そういう思いから始めたものでした。

しかしながら、編集員はどうしても頭でっかちで、思考を始める時はいつも野球が無いとこういった記事の文章やネタ作りを始めることが出来なかったのがコンプレックスでもあります。

先日、野球雲編集員はとある事情で東京都葛飾区の柴又に訪れていました。

柴又といえば、なんといってもテレビドラマおよび映画シリーズの『男はつらいよ』の舞台として有名ですよね。山田洋二が監督を務め、俳優の渥美清が主演し同氏の代表作として日本中に知られています。特に柴又駅周辺は同作品関連の銅像が建てられており、映画の世界に自分が溶け込んだような感覚を与えてくれます。

駅から参道へ向かうと、信号越しに帝釈天参道の入り口が見えるので、そちらに向かいます。

すると、

何の縁もゆかりもない大谷翔平のガチャガチャが!

参道は両サイドに様々なお店、お土産屋さん、飲食店、お手軽価格からお祝い事に利用するようなお店まで、時期的に土用丑の日だったので、うな重を出しているお店もあります。あとは、近くに江戸川が流れていることもあり川魚料理として鯉こく、鯉のあらいを出しているお店もありました。

そして、そういったお店を抜けていくと、柴又帝釈天に到着します。

週末2日間で連続で近くを通りましたが、うんざりするような暑さに見舞われたにもかかわらず連日多くの人が訪れていました。中には外国の方もいたので観光地としての知名度はかなりのものなんだと感じました。

ここで終わると、ただの観光ブログ。本題はここからです。

写真に写っている神社にありがちなもの、【玉垣】というらしいです。知らなかった……。神社の本殿の周囲または境内の境界にめぐらした垣のことを指し、 柴又帝釈天では石で作られています。玉垣にはその神社に寄進した人物やお店の名前が刻まれることがあり、道路から見える面には名前が刻まれているのです。

書かれている名前を見てみると、やはり渥美清、倍賞千恵子、三崎千恵子と『男はつらいよ』シリーズに出演した俳優陣の名前を見つけ、さすがだな、なんて思い道を歩いていると……

なんと王貞治の名前が!全く下調べがない状態でしたので驚きました。王貞治は生まれも育ちも墨田区の方で、電車を使えば遠い距離ではないのですがどういう所縁があるのかが全く分かりませんでした。ただ、下の参考サイトによるとこういう理由があるそうです。

参考サイト:https://tezukaosamu.net/jp/mushi/201004/column.html から引用します

寅さん映画のおかげで全国に名前が知られるようになったけど、実はそれ以前から関東では有名なパワースポットで、作家や芸能人、スポーツ選手などが数多く参拝に訪れている。
 プロ野球の王貞治監督は、ぼくが小学生だった現役選手の時代から、毎年大晦日にここへ来て除夜の鐘を打つのが恒例となっている。

そして、その王貞治と同じ玉垣に「王鐵城」の名前が。王貞治の実の兄であり開業医として活躍されていました。慶應大学医学部の野球部監督を務めたこともあったそうで、兄弟の名がここに刻まれています。

そんな参道を抜けると河川敷に繋がります。河川敷には野球場があり、さすがに試合はしていませんでしたが、練習をしている親子などがちらほら。こういった河川敷球場は草野球選手の聖地ともいえる場所で、私の近隣の球場に比べるとかなり広々とした感じ。いい雰囲気の場所だなと思いました。

柴又が映画で有名なのは知っていましたが、ただの映画観光の町ではなく、過去から現在に至るまで、野球とのつながりのある町だと知ることが出来ました。葛飾区の野球関連の土地があれば、コメントくれると嬉しいです。

とりあえず、今度は墨田区の王貞治関連の地に訪れようかな

P.N.馬食

参考サイト:

https://tezukaosamu.net/jp/mushi/201004/column.html

「王監督」野球部、キャプテンとして優勝◆Vol.5
――早慶戦の応援だけでなく、自らが医学部の野球部に入り、6年生の夏まで野球を続けた。 まだ新設医大がない時代なので、関東医科大学リーグ戦に参加していたのは、9大学。総当たり戦なので、日曜日以外にも、平

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