2025年のパ・リーグはここ数年とはまた違った様相を呈しています。その象徴ともいえるのが福岡ソフトバンクホークスの不調でしょうか。
昨年2024年シーズンは、圧倒的戦力でリーグ優勝を達成したものの、日本シリーズでは横浜DeNAベイスターズに敗北。今年こそは日本一奪還と意気込み十分だったチームですが、主力の怪我や不調に悩まされ、7月13日現在では2位オリックスと0ゲーム差の3位となっています。
そして7月に入ってからもいまいち調子が上がり切らず、
10日 オリックス 0-4
11日 楽天 0-3
12日 楽天 0-7
と3試合連続の完封負け。これは2016年の7月2日から5日以来の9年振りの珍記録となりました。
この記事を書いている時点で、楽天と3-0でリードしているので完封負けは免れましたが、もしこれが4試合連続まで記録が伸びていたならばどうなっていたのでしょうか。
ホークス、南海軍が4試合連続完封負けを記録したのは?
ホークスは南海時代から強豪球団として歴史があるのですが、実は戦前の1943年と1947年に4試合連続完封負けを記録。戦前の南海軍は超がつくほど弱小球団だったので致し方ないですが、戦後にも一度記録しているのは意外です。
1943年は
7月10日 朝日 0-3 勝:真田重蔵 敗:丸山二三雄
7月11日 阪急 0-4 勝:江田孝 敗:別所昭
7月13日 朝日 0-1 勝:林安夫 敗:長沼要男(別所昭にリリーフ)
7月15日 名古屋 0-1 勝:西沢道夫 敗:別所昭(丸山二三雄からリリーフ)
1947年は
8月10日 中部日本 0-3 勝:服部受弘 敗:別所昭
8月14日 太陽 0-4 勝:真田重蔵 敗:別所昭
8月15日 金星 0-1 勝:江田孝 敗:丸山二三雄
8月16日 太陽 0-1 勝:真田重蔵 敗:中谷信夫
といった内容で4試合連続完封負けを記録しています。
珍記録に珍記録を重ねて

これらの試合で一番興味深いのは、1947年の8月10日の対中部日本軍戦。
この試合を完投した別所昭は8回を67球という超がつくほどの時短投球でした。その少ない投球数に合わせて内容もよく、6回まで無失点でテンポよく相手打線を抑えていましたが、7回に中部日本の5番 小鶴誠に2点本塁打を打たれこれが決勝点に。チームの珍記録の陰に隠れて、選手個人でも面白い記録が誕生していました。
奇遇なことに、夏場に誕生した南海軍の敗戦記録。夏場は何か人を狂わせるものがあるのかもしれません。
野球ファンの皆さんも、夏の暑さにはくれぐれもお気を付けください。
参考サイト・記事
https://news.yahoo.co.jp/articles/2ac13376b1bf739b1f374119dbb4ba19977d42a6
https://2689web.com/1947/hawks.html 日本プロ野球記録 様
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